ってオイ!
今日は震災後初出勤でした。
昨日いきなり出勤しろとか言ってきたので多少ムカついてた。あと作業服のままで来いとのことだった。作業服で出勤するのは恥ずかしい。なので休みが長くてヒマでもやっぱ会社はヤダなとか思いながら自転車で出勤。着いてみると僕の職場は3人限定で出勤だった。約30人いるグループの、リーダー、サブリーダーと僕。オイ聞いてないぞ!
作業内容は定盤(金属加工する際の台、水平な台。何の金属かは知らない)を乗せる台作り。地震で壊れてしまい、3m×2mの5トンぐらいある定盤で潰れてしまった。それを作るという。メインは溶接。だから製缶作業者の僕が呼ばれたのかと思った。正直あまりやりたくない。だってデカイし、重いし、溶接も強度が無いといけない。一番は完成した後にずーっと残るのが問題。
何故問題かというと、他人に自分のビード(溶接痕の盛り上がり)を見られるから。溶接をする人なら少し分かるかもしれないけど、多分自分のビードに自信がある人は少ないと思う。ちゃんとついてる、ついてないも問題だけど、ビードの外観が気になるのだ。波がきれいに出てない、曲がってる、盛りすぎてるとか他にもいろいろあって気になって仕方が無い。上手くいったなんてほとんど思わない。それを溶接の全国大会とか出てる人に見られるから。そして「これ誰がやったの?」とか聞かれて、ここはこうしろ、下手だな、もっと練習しろとか言ってくるから。
でも仕事だから仕方が無いから取り掛かる。これだけならすぐ帰れると思ってたが一日いないとダメなようだ。朝からテンションダウン。この出勤は損だな。
まだひとつ問題があった。3人のうち、リーダーは溶接が下手なこと。はっきり言って今日何しに来たのか分からない。実際2人作業だった。ちなみにサブリーダーは溶接のプロ。一日かけてやるならリーダーか僕は必要なかった。本当にやる気がしない。
だらだらやって終わらせたけど、すごく重い。腰が痛い。リフトで運んだけど、今度は定盤がクソ重い。逆にリフトが持ち上がってしまった。これにはビックリした。つーか笑った。初めて見た。クレーンでも危なかった。ワイヤーが切れそうだった。なんかすごく疲れた。
時間が余ってしまったので会社の状況を聞いてみる。棟によってはまだ修復の目途が立ってないとのこと。二階が半壊、立ち入り禁止など。僕の棟も柱に補強工事をしていた。二階にあるロッカーは潰れる可能性ありらしい。社員より工事してる人のほうが多かった。棟が無事なところでは3週間前から働いてるとのこと。
会社の崩壊っぷりには笑ってしまった。これから仕事をするなんて考えられなかった。来週から大変そうだ。ひさしぶりに仕事(仕事でもないけど)をしたからすごく疲れた。