忘れられない出来事
小学一年生のときのこと。
入学当時僕はいじめられっ子だったけど、夏休み明けに気が大きくなったのか逆に暴れん坊に。全員に復讐したし椅子とか投げまくってた。
かなり調子に乗ってた。スカート捲りとか女子なら構わずやってた。担任の先生のもやった。ちょっと興奮したのを覚えてる。
担任の先生は若くて美人、優しくて全然怒らない大好きな先生だった。
あれは授業参観の日のことだった。放課後に忘れ物を取りに教室に戻った。保護者がたくさんと先生がいた。なんとなくバツが悪いと感じた。
先生が眼鏡をしていて驚いたが、すぐに泣いていることに気付いた。あれは隠すためのものだと子供ながらにすぐ分かった。そして先生が一方的に責められていることも分かった。
そして原因が僕であるということも何故か分かった。
それ以来、先生の顔をまともに見られなかった。2年生になったときに先生の姿は学校にはなかった。
あれから20年が経った。あの頃の先生よりは年上になったと思う。先生は違う学校に移ったのか、はたまた先生をやめてしまったのか。
僕は申し訳ない気持ちと謝りたいという気持ちと先生は元気だろうか幸せだろうかと思い出す度に少し思う。
少しってのは教え子のガキにそんなこと思われたくないだろうからってこと。